寺井 直次  Naoiji TERAI  1912~1998

大正元年(1912)121日石川県金沢市生まれ。石川県立工業学校漆工科描金部を経て、東京美術学校( 東京芸術大学)工芸科漆工部で、六角紫水、松田権六、山崎覚太郎らに師事する。卒業後、理化学研究所でアルミニウムを用いた金胎漆器を研究。戦後は金沢に戻り作家活動を開始。昭和23年第4回日展に『鷺小屏風』で特選。昭和25年第2回日本伝統工芸展に初入選。以後、平成9年第44回展まで連続入選する。昭和50年初めて金胎を用いた作品『金胎蒔絵水指「梅」』を日本伝統工芸展に出品。昭和60年「蒔絵」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。石川県立工業高校教頭、石川県立輪島漆芸技術研究所初代所長、日展会員、日本工芸会常任理事。平成10(1998)321日歿、85歳。

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